頭のきりかえ

色んなことに不安を感じて、それを文にしてブログに載せようかと思ったら、
思った以上に暗かったので自分の心にしまい込みました。
でも一度文章にして吐き出したから、気持ちはスッキリ。
いつまでたってもこんなことの繰り返し!


さて、読んだ本の感想でも。


古典の森へ―田辺聖子の誘う (集英社文庫)

古典の森へ―田辺聖子の誘う (集英社文庫)

これね、読む順番間違えましたよ。
タイトルからもわかる通り、
古典文学に触れる前に読む、様々な古典文学を紹介するものなので、
私にはちょっと物足りないくらいでした。
軽い気持ちで読めて、古典にも興味が持てるようになると思うので、
初心者にはいいかと思います。


そういえば、ほとんど参加しないまま途中で辞めた、
大学3年の時に所属していたゼミが、
古代文学で、確かヤマトタケル伝説なんかの研究だったのですが、
私は平安が一番好きで、その他の時代は全く興味がなかったため、
未だに「古事記」や「日本書紀」はほとんど読んだことがありません。
たぶん、授業や受験に必要なところをささっと流したくらい。
でもようやく、これらも読んでみようかという気になりました。
田辺さんの解説を読んでいると、江戸文学もなかなかおもしろそうだと思えてくるし、
平安前後の文学も読んでみたら興味深いものばかりなのでは?と思えてきます。
本の趣旨とは異なるので、近代文学についてはもちろん何も書かれていないけど、
苦手意識のある近代文学でも、たぶん読んだらおもしろいんでしょうね・・。
時代を越えて未だに読みつがれている文学には、それだけの魅力があるということですよね。
そういう風に思えるようになっただけでも、読んだ甲斐がありました。


旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

宗教画などをより深く楽しむために、
イタリアへ行く前までに聖書のことを知りたかったのですが、
時間も限られている中で、無宗教の私が聖書を読んで理解するのは絶対に無理なので、
この本を読むことにしました。これは読みやすい。
著者のギャグがおもしろいかと聞かれれば全然おもしろくはないんだけど、
聖書についてざっと知りたいと思っている人にとっては、便利な本だと思います。
意外と私でも知っているエピソードがあって、
そういうノアの箱船だとか、モーセが海を割った物語って、
ドラえもん」で読んだことなんですよね。
改めて、藤子・F・不二雄漫画はためになるなあと思いました。
そういう下地があると、吸収しやすいものです。


この本のシリーズに新約の方もあって、次はそれを読みます。
読み終える頃には、ゼロよりかはましな知識がついているはず。
イタリアの各美術館で様々な美術作品に触れた時、
ゼロの状態よりは楽しめるのではないかと期待します。
あとは、ギリシャ神話も知っていた方がいいのかな?
出発までに読み終えることができるのか疑問ですが、
ダンテの「神曲」にも挑もうと思っています。
数ページで挫折するかもしれないけど・・。
西洋史の歴史も軽くおさらいしておきたいものです。