残るはむなしさのみ

オリンピックの野球日本代表は、最後まであの調子でしたね。
むしろ最後の試合が一番疑問に残る場面が多かったです。
メダルは何色でもよかったし、別になくてもよかったけど、
同じ負けでもこれで負けてもしょうがなかったと思えるような、
気持ちよく負けを認められる試合だとか、
悔しくて眠れないくらい惜しい試合だとかがなかったことが、残念でなりません。
WBCの時のような、選手たちが一つになっている雰囲気をまた見たかったのに。
それでも選手たちには本当にお疲れ様でしたと伝えたいです。
チームワークはとれていなかったかもしれないけど、
満身創痍で、重圧に耐えながら、それぞれが精一杯のプレイをしてくれたと信じています。


ただ「全責任は自分にある、叩かれるのは百も承知」と言いながら、
「叩く人間がいると子供が夢を見られない」などといった、
責任逃れともとれる発言を連発している監督に対しては、どうしても労う気持ちになれません。
夢や選手を壊すような野球を見せられた方が子供たちもがっかりしたと思います。
「言い訳になるから言いたくないけど」という言葉は、
既に言い訳になっているので監督が言うべき言葉ではないと感じています。
もちろん、短かった準備期間と故障した選手が多いなかで、
精一杯のことをした結果だと頭ではわかるし、
納得がいかない采配が数多くあっても、それが信念だと言われたら、
監督という立場の人が簡単に信念を曲げないことも必要だとは思うので、
責めたり叩いたりはしたくないのですが、なかなか割り切ることができません。
というのもその信念に矛盾を感じるからなのですが・・。
試合後に色々と言い訳めいたことを言わないでくれれば、
これほど腹も立たなかったと思います・・。


こういうことをわざわざこんなとこに書かないで、
胸にとどめておけばいいこともわかっているのですが、
帰国後、今季絶望と囁かれる選手や、
カウンセリングが必要と言われる選手の報道を目にして、
冷静ではいられなくなって書きなぐってしまいました。
もちろん、出場を選んだ選手自身の責任でもあるのですが、
どうしても選手寄りの考え方になってしまいます。
何よりも選手に気持ちよくプレイをしてほしいという、
マネージャー時代の癖が抜けないのかもしれません。


WBCの監督問題など、今後も色々惑わされそうです。
下手したら、巨人ファンを辞める日が来るかもしれませんが、
野球ファンとして、今後の日本の野球が発展するよう、祈るばかりです・・・。
また、心や身体に傷を負った選手たちの1日も早い回復を願います。