ららばいららばい

グッドラックららばい (講談社文庫)

グッドラックららばい (講談社文庫)

おかしな家族・片岡家の20年くらいが、
家族の中や外から、様々な視点で描かれていて、
どんどん話が進んでいくので読みやすいけど、
読みやすさ以上に長いし、
みんながみんな自分勝手すぎるし、
特に家出をしたお母さんの言い分に納得がいかないので、
最後の方は嫌になりながら読みました。
家族と自分とのあり方を考えさせられる作品、
といったところなのでしょうが、
別に私にとっては、当たり前の事実でしかないから、
特別に思うことがある訳でもなかったです。
著者の年齢が母と変わらないくらいなので、
もしかしたら私の母世代の女性たちだと、
もっと共感できるのかもしれません。


登場する家族が、父母姉妹という、
私にとって最も感情移入しやすい構成にも関わらず、
誰の意見もしっくりこなかったのだけど、
姉が妹に持っている、どんなことしても言っても許せる、
他には代え難い絶対的に可愛い存在だ、
という気持ちだけは理解できました。
きっとそれを本能的に察知してるから、
妹ってあんなに偉そうなんじゃないかと思います。
思ったことはそれくらいかな。