初クラシック体験

書いたはずの日記をアップし忘れていたり、
風邪をひいていたりで、久々の更新となってしまいました。
オリンピック疲れと言われております。
否定はできません・・。
とにかく頭痛がひどいのなんのって。
風邪薬よりも頭痛薬の方が手放せない風邪でした。
というか風邪です。(頭痛続行中)


いつの話をしてんのさって言われそうですが、
これは私にとっては印象的な出来事だったので書いておきます。
先週の金曜日、クラシックのコンサートへ行って参りました。
少し寝不足だったので、寝てしまうのではないかという不安もあったけど、
いざ始まると、眠気も忘れてあっという間の2時間でした。
学校行事などとは別で、自分から行こうと計画立てるのは、
初めてだったのですが、音楽の知識もそうない私が、
これほどまでに楽しめるとは思いませんでした。


何度も言うけど、クラシックの知識がありません。
そういえば高校生の時まで、
弾きもしないピアノが部屋にあったけど・・。
小4で始めたピアノも、始めたのが遅かったくせに、
結局中3の転校でやめてしまったので5年程度。
ブルグミュラーという初歩のピアノ教本が、
全部終わった時の満足感だけは覚えてますが、
自分からピアノを始めたいと言ったわりには練習嫌いで、
レッスン中はとにかく指を動かすことだけに集中していたので、
自分が何を弾いているのかもあまり把握してなかったように思います。
今思えばそんなの上達するわけがない・・。
だいたい、最初の先生が結婚で引っ越しちゃったから、
そこでやる気なくしちゃったんですよね・・。


しかも、違う先生の元へと渋々通い始めた私にとって、
別のストレスまで生まれてしまいました。
私のレッスンの後に来る1つ上の男の子が、
かの有名音楽家と1字違いの名前を持っていて、
それは関係ないにしろその地域では天才と呼ばれていて、
私の通っていたピアノ教室の中では一番うまかったのだけど、
その人が決まってレッスン10分前とかに来るのが、
嫌で嫌でたまりませんでした。
ピアノレッスンの最後に、ソルフェージュっていう、
初見の楽譜を読んで歌う訓練(?)をしていたのですが、
ピアノが下手なのも恥ずかしいけど、
ソルフェージュで音を外してしまったりするのを見られるのが、
とにかく恥ずかしかったです。そういう年頃だったんだと思う・・。


そんな経緯もあって、
転校を機にすっぱりとピアノをやめてしまったのですが、
ピアノの音だけはずっと好きで、
クラシックなんてほとんど聴かなかったけど、
たまにピアノの曲だけは聴いたりしていました。
そのなかの1つがラフマニノフだったりした訳で、
クラシックコンサートに行くなら、
とりあえずピアノが聴きたいと漠然と思っていました。
本当に漠然と。


そして今年の1月に、読売日本交響楽団のコンサートで、
読売新聞購読者は安く買うことができるというものを発見しました。
曲目は、ラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番と、
チャイコフスキー交響曲 第4番でした。
私が知っているクラシック音楽の中では、
割とロシアの人たちの音楽は好きだったし、
何といってもピアノ協奏曲だし、
ピアニストのセルジオ・ティエンポという名前は、
昨年のアルゲリッチ音楽祭にてアルゲリッチさんの推薦!
というかたちで文字でのみですが知っていたので、
アルゲリッチさんが推薦するなら確かじゃないの?と思い決定。
ちなみに指揮者は渡邊一正さん。
席はSは贅沢かなあと思い、A席にしてみました。
A席5,000円が、購読者特典で3,500円。お買い得。


このA席というのがすごくて、2列目のど真ん中でした。
舞台は見渡せないし、音響的にも良くないのでしょうが、
それでも初心者にはすごい迫力!
かえって前の方で観たことにより、感動が増したような気がします。
見えない部分も多かった分、
よく見える部分もあって、寝ている暇などなかったです。


第1部がピアノ協奏曲だったのですが、
最初は目の前にでーんとピアノが置いてあり、
その奥に立つ指揮者の姿は見えませんでした。
なんとなく物足りない感じはしましたが、
ピアニストの表情がよく見えました。
鍵盤も見えなかったけど、
ものすごい早く指を動かしているであろう時、
ちょっとベロが出ていて可愛かったです。
(初心者ゆえ見るべき場所が違う)
のだめが演奏でのってくると唇をとがらせる様子を思い出しました。
漫画の話です。


第2部では、威圧感のあったピアノも片づけられ、
指揮者も見えるようになりました。
最初に見えなかったから、
また見え方が違ってすごくおもしろかったです。
ひとふりでジャーン!ときちんと鳴る様子は気持ちよくて、
終演後、味わったことのない爽快感を覚えました。
クラシックコンサートがこんなにスッキリするものだとは思いませんでした!
曲目にもよるんだろうけど、
またあの爽快感を味わいたいところです。
楽しかったです、ホントに。
これで知識がもっとあれば、きっともっとおもしろいはず。
そんな訳で勉強しようと思いました。
まずは「のだめカンタービレ」を1から読み直します・・。
コンサートを観たいと思い、実行にまで移したのは、
単純ながら、やはりのだめ効果であったと言えます。
どうしたって私の知識は漫画からばかり入ってくる仕組み・・。

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

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のだめカンタービレ(15) 限定版 (プレミアムKC)

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限定版でもらえるこのマスコットがなんかちょっと欲しい。



そういえば、私の出身高校は少し特殊で、音楽コースが設けてあって、
私はバリバリの普通科文系(しかも選択は美術)だったので、
詳しいことはわかりませんが、音楽コースの生徒は、
一般の高校よりも音楽の授業が多く、
専門的なこともより深いところまで学べたようです。
思えば音楽室の数も多かったし、
吹奏楽部と管弦楽部の2つがあったし、
普通科の中に音楽コースクラスの生徒が混ざっていて、
(カリキュラムは別だけど数学やら英語やらの必修授業は一緒)
私は2年間音楽コースを含む文系クラスにいたので、
音楽コースの友人も多くて、
よく考えたらけっこう身近に音楽がある環境であったのに、
ヒットチャート以外の音楽には無頓着だったんですよね。
それがもったいなかったなあと思います。


私の意識的なクラシック初体験は、
先にも書いたピアノ教室でふれたものがほとんどですが、
クラシックCD初体験は、高校生の時で、
「そろそろこういう音楽も聴きなさい」
と突然父が渡してきたベートーヴェンモーツァルトの2枚です。
最近、妹にその話をしたら、
「私はそんなの言われてない!」
と憤慨してました。
絶対に気まぐれだったと思うし、ピアノじゃないけど、
未だにその2枚はよく聴きます。
でも父が好きだったのはヴィヴァルディ。