たかが・されど

ドラマごときに心を揺さぶられてどうする、
って思う冷静な自分がどこかにいるのですが、
「神さまはサイコロを振らない」を見ている間は、
そんな自分もなりをひそめてしまいます。
好きとか嫌いとかおもしろいとかおもしろくないとかじゃなく、
どうしても見てしまう!!
そんな感じです。


劇中の年齢設定で言えばともさかりえの方が近いのですが、
感情移入してしまうのは小林聡美
私にとってドラマの中の人に感情移入することは珍しくないし、
脇役にだって感じるところがあればいくらでも感情移入できます。
むしろ脇役の方に思い入れがあることもしょっちゅう。
でもこのドラマに関してはなにがなんでも小林聡美です。


10年前のことを思い出さずにはいられなくなります。
10年前、私はまだ高校生で、まっくろ(!)で、
怖いものがあんまりなくて、
今となってはありえない夢でも当たり前の顔で語っていました。
今の私はフリーターで、多少白くなって、
怖いものが増えて、捨ててきた夢もあって、
環境も大きく変わったけど、まだ、夢はたくさんあります。
でも、小林聡美はそのさらに10年後の私なんです。
私かもしれないのです。
悪い部分だけじゃなくて、良い部分も含めて。
その10年を一人で経てきたのかと思うと、あまりにも切ない!!
彼女の決断全てが、ともさかりえと比べると10年の厚みを感じて切ないのです。
たぶんね、私も彼女と同じ立場になったら(ありえませんが!)、
同じ行動をとるような気がします。
プロポーズもきっと断る・・。(結局そこだよ)
山本太朗にはもっと押して欲しいです。押し切れ。


そうやって私は毎週水曜は泣いてます。
ちなみに毎週土曜日の午前中も「風のハルカ」で泣いてます。