舞城王太朗「ディスコ探偵水曜日 第二部」読了。
続いてしまってショック。
第三部が出るまでにまた全てを忘れることでしょう・・。
感想は全てが完結してから書くことにします。


続いて吉田修一「日曜日たち」を読了。
吉田修一の本は全部読んだと思っていたのに、
実はこれだけ読んでないことに気付きました。
と思ってこれを読み終えたら、今度は新刊が出てました。
今ストックしている本全てを読み終わるまで本の購入は禁止!
といういつかの決意も忘れて、即購入。
軽率な行動に反省しつつも、楽しみ。


日曜日たち

日曜日たち


先日、伊坂幸太郎の「チルドレン」を読み終えたばかりですが、
ちょっと雰囲気が似ていました。
「子供を救える大人」は、私の理想かもしれません。
熱血教師もののドラマとか好きじゃないし、
現実にそんな人いたってたぶん鬱陶しいだけだけど、
なにも熱血っていう属性を持たなくても、
子供を救うことができる大人はいるんだと思いました。
そもそも大人は子供を救えるようにできているはずだけど、
最近はきっと子供のまま大人になってしまった人がいて、
だから子供が変に大人びちゃったりするんじゃないかと思います。
私も子供のまま大人になってしまった一人ではありますが、
子供が幻滅するような大人にだけはなりたくないので、
そういう意味では努力していきたいと思います。
そういう意味ではって書いたのは、
別の意味では絶対に大人になりたくないからです。葛藤。
だからいい具合にバランスのいい人になれれば幸せなんだけど、
バランス悪くても、情けない大人にはなりたくないです・・。


作品の感想ですが、読みながら、
この著者はきっと恋人などを冷静に見てる瞬間というのが、
少なからずある人なんじゃないかと思いました。
良くも悪くも、女性に夢を抱いてないというか。
女性が主人公の話ではそういう部分が際だちます。
私の脳みそが男っぽいからかなあ。
(でも少女漫画とかに出てくる、ベタなヒーロー好きです)


「こんな女いない!!」
みたいなことは、男性作家の本を読んでいてよくあることだし、
その逆で女性作家の本で、
「こんな男いない!!」
と思ってる男性陣もたくさんいることと思いますが、
吉田修一の小説には、そういう人が出てこないので、
読んでいて気持ちが止まってしまう部分がなく、
その分ストーリーに入り込めます。


劇的な大どんでん返しがあるとか、
伏線がばーんとつながるみたいに、
物語としての派手さは全然ないんだけど、
なにげない日常やありふれた生活が、
小説という媒体を通して、少し特別なものになっていること自体が、
ほんの少しの希望みたいなものを生んでいるような気がします。
おもしろかった。かみしめるように。
するめ


もともと、子供の頃から本が好きでよく読んでいたけど、
いつしか漫画しか読まなくなって、
青春時代に読んだ文学作品は数えるほどです。
もったいないことをしたなあとも思うけど、
実際読む時間がないほど、
なんにもなくても気持ちだけはいつも忙しくて、
それはそれで楽しかったから、
今その時のNO読書期間を塗りつぶすようにして本を読んでいます。
裏を返せば、今は気持ちが忙しくないということになってしまいますが、
それはそれで楽しいからいっかなあ。
あんなに気持ちが忙しいのは、青春時代特有のものかもしれないしね。


そうやってたくさんの本を読んできて、
そろそろ日本人として読んでおかなきゃならない作品とかも、
読んでいくべきかなあと考えてます。
ただ、どこから手を付けていいかわかんなかったりします。