ギャング小説も読みつつ

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

発売当初に読んだので3年ぶり?もっと?
とにかく2度目です。
これを読んでみたら、映画のストーリーがずいぶん違うことに気付きました。
ストーリーをほとんど覚えていなかったから、
映画も新鮮な気持ちで楽しめたんだと思っていたけど、
そうじゃなくてそもそもストーリーが違った!


著者のあとがきに、この作品の前に実はこの4人組で小説を書いていて、
その時の彼らは銀行強盗の後に誘拐事件に巻き込まれたりしているとありました。
おおまかに言えば映画はその元あった方の小説に近いのでは?
でも映画を観た時に違和感がなかったのは、
佐藤浩市の力はさておき(しつこい)、
キャラクターがそのまま活かされているからですね。
ホントに、伊坂作品に出てくる人たちは、
生き生きしてる人は生き生きと、鬱々としてる人は鬱々としていて、
生々しいほどのリアルを感じます。
一秒の狂いもない体内時計を持つ人なんて、
現実的に考えて全くリアルじゃないのに、
それがなくもないと受け入れさせてしまう手腕がすごい。
しばらくしたら他の伊坂作品もどんどん読み返したいと思います。