クリア

ルート350

ルート350

おもしろい・・!
なんとも言えない読後感。
短編集は苦手で、短編集といえどもどこかつながっていたりすると嬉しいのだけど、
これは完全に別々の話なのに、どこかつながっていました。
それを言ったら、この著者の本は全部つながってるのかもしれませんが。
(とは言え全部の作品はまだ読んでいません)
でも、この人の本は、とっつきにくいところがなきにしもあらずなので、
最初に読む本としてはこういった短編からの方がすんなり入れるかもしれません。
私はサウンドトラックが最初だったので、ちょっと大変でした。


作家によってそれぞれカラーってあるものだと思うけど、
私が思うこの人の印象は透明。
でもたぶん何色かを透明が隠しているのかもしれない。
普通の本よりも、紙の白が白に見える気もします。
さらっと通り抜けるのに、後になってもずっと印象に残って、
ホントは何色だったのかずっと気になってしまいます。
そうして気付くとまた次の本を手にしてる。
中毒性の高い作家です。