噛みつけ

愛が噛みつく悪い星 (カッパ・ノベルス)

愛が噛みつく悪い星 (カッパ・ノベルス)

タイトルからして、もう大好き!
なんかよくわかんないけど、大好き!
東山彰良の本はいつもそんな感じです。
前回の日記にも書いたように、
土方の死が嫌で「燃えよ剣」の函館に入ったあたりからは、
ゆっくりゆっくり読んでいたのだけど、
書店でこの本を見つけて、発見後は普通のペースに戻しました。
早くこっちを読みたかったから!
しかし好きすぎて1日で読み終わってしまいました。


前作の「さようなら、ギャングランド ~「このミス大賞」シリーズ~」もサイン本が置いてあったのを買ったのだけど、
今回も博多駅紀伊国屋にサイン本が並んでいたので、もちろんそれを購入。
どうせならサイン本が欲しいので、別の店で先に見つけなくて良かったです。
というか、サイン会をやっているということでしょうか?
行きたかった・・。


この人の本にはろくでもない人たちが出てくるのだけど、
今回は今まで以上にろくでもなかったような気がします。
あんまりひどいことばかりなので、
それを好きな自分のことがよくわからなくなりながらも、
最後にはわかりやすくオチがついて少しだけ救われて、なんだか安心してしまいました。
伏線を張って張って拾って拾っての作業がとにかく気持ちいいし、
街は相変わらずよく知っている場所の描写が多くてワクワクします。
やっぱりおもしろいのは視点の違いから生まれる人物像の違い。
本の世界に自分が引き込まれていくのがわかります。
音楽が流れ出し、映像が流れ、映画を観ている感覚。
これは中毒になります。
既にもう次回作が待ち遠しい・・。