ぶっこわそう

自分の先入観というものを全部壊したいです。
「短編は苦手」という先入観のせいで、
なんとなく後回しにしていたけど、
こんなにおもしろいなら、もっと早く読んでおけばよかったです。
それが、この「チルドレン」。
きっと先入観のせいで損してることってたくさんある。
それをまず反省しました。


チルドレン

チルドレン


短編とはいえ、全編つながっていて、
どちらかといえば私の好きな形式でした。
全部おもしろかったけど、
好きなのは「チルドレン2」でした。


私は、基本的にはあまり子供が好きではありません。
好きじゃないっていうか苦手。
だけど、子供には幸せであってほしいのです。
もしかしたらこの考えは自分のためだけのもので、
子供のためではないかもしれないけど。


生まれながらにひねくれてる子供はいないと思うのです。
それがひねくれるのは、何か原因があったということで、
その原因を作らない努力をするのも、
取り除いてあげる努力をするのも、
全部大人の役割だと思っています。
子供にはそういう大人がついていてほしいです。
子供にとっては絶対に鬱陶しいんだけど。
それが陣内というキャラクターにぴったりきました。


私みたいな考え方の人は、とても好きだと思います。
何度も何度もしつこいくらいに書くけど、
本当に伊坂幸太郎の描く人物はすごい。
友だちの友だちとかにいそうだもん。
下手したら友だちかも。
こんなにも登場人物たちの生活が見えてくる小説って、
今までに読んだことがない気がします。


さて、そろそろ舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」の、
第二部に取りかかろうと思います。
先日読み始めようとしたら、
すっかり第一部の内容を忘れてしまっていたので、
まずはそれを読み返しました。
最近はずっと伊坂ばっかり読んでいたから、
久々の舞城ワールドに頭がくらくらしました。


タイトルからして異様だけど、内容も異様で、
グロかったりもするんだけど、どんどん読んでしまいます。
やっぱり私はこの人の言葉の使い方が好きです。
一人でニヤッと笑ったりしながら読んでいるので、
とてつもなく怪しい人だと思います、私。
さて、今夜から第二部だ!
今は怖いもの見たさみたいな感覚です。